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アルスラーン戦記 1巻 (荒川弘 版) 感想 ネタバレ注意【アニメ&漫画】

アルスラーン戦記(1) (講談社コミックス)

 

漫画「アルスラーン戦記」1巻感想です。※ネタバレ注意 

 

漫画:荒川 弘  原作: 田中 芳樹

 

国が燃えている‥。世界はどれだけ広いのか? 強国「パルス」の王子・アルスラーンは、いまだ何者でもなく、ただ好奇心にあふれていた。「頼りない」「気弱」「器量不足」と言われたアルスラーンが14歳になった時、遠国の異教徒がパルスへ侵攻。アルスラーンは初陣の時を迎える。パルス軍の強さは古今無双。この戦もパルスの圧勝に終わると誰もが信じていた‥‥。奈落へと落ちたアルスラーンの運命! 激動の英雄譚、開幕!!

『アルスラーン戦記(1)』(荒川弘, 田中芳樹):講談社コミックス|講談社コミックプラス

 

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第1話「エクタバーナの栄華」 

◆第1話、世界観・主要キャラ紹介

大陸公路の中心に位置し国家、陸上交通の要衝として栄華と繁栄を誇る強国「パルス」。そんなパルスの王子で物語の主人公アルスラーンは少し頼りないものの心優しい少年。

 

そんな、アルスラーンのお目付け役は大将軍(エーラーン)ヴァフリーズ。国王 &ラゴス三世の右腕で遠征の留守を預かる百戦錬磨の心優しい老将。アルスラーンの剣の師匠でもある。

 

タハミーネ

「…剣の稽古ですか?アルスラーン」

アルスラーン

「はい、父上のような立派な王になるために励んではいるのですが、なかなか上達いたしません」

「今も大将軍にいいようにあしらわれまして、さすがは大将軍ヴァフリーズ私なぞ…」

タハミーネ 

「そう」

 

アルスラーンの母、王妃タハミーネ。元々はパルスの敵国バダフシャーン公国の妃だが、バダフシャーン併合に伴い、アンドラゴラス三世の妻となる。アルスラーンには何故か冷たい態度をとる。

 

キシュワード

「殿下!ヴァフリーズ殿もお変わりありませんか!」

 

二つの刀を扱うことから「双刀将軍(ターヒール)」の異名を持つパルス国の万騎長(マルズバーン)キシュワード。アルスラーンとは「スルーシ」「アズライール」の2羽の鷹を通じて、以前より親交が深い。パルスには、この他にも軍を率いる複数人の万騎長が存在する。

 

万騎長ダリューン。愛馬シャブラングを駆る戦士の中の戦士。後にアルスラーンの片腕として戦うこととなる。一騎当千の実力者で実直な性格。大将軍ヴァフリーズの甥。

 

国王アンドラゴラス三世が遠征より帰還。パルスは、友邦“マルヤム”に侵入した“ルシタニア”と戦い見事これを退けた。ルシタニアは「神のもと平等」であるイアルダボード教を信仰する国で、異教徒は赤子まで皆殺しにする原理主義国家。少年兵までいる。

 

アルスラーン

「父上!ご無事で何よりです!遠い地の戦で心配して…」

アンドラゴラス三世

「敗けるはずもない。ヴァフリーズ!留守の間を報告せよ」

アルスラーン

「……」

 

アルスラーンは、母と同じく父とも微妙な関係。二人は、父子でありながら見た目性格ともに似ても似つかない。国王は、13歳で獅子を倒した逸話を持つ豪傑。

 

アンドラゴラス三世

 「戻ったぞタハミーネ留守の間変わりは無かったか?」

タハミーネ

「鎧くらいお脱ぎになっては?」

アンドラゴラス三世

「……」

「土産だ良い絹が手に入っ…」

タハミーネ

「そうですかそこに置いておいてください」

アンドラゴラス三世

「…(ため息)…また来る…」

 

王妃タハミーネは息子アルスラーンだけでなく、アンドラゴラスも距離を置いている。アンドラゴラスはタハミーネを意識しているようだが、国王夫妻もまた意味ありげな関係。

 

◆アルスラーンとルシタニアの少年兵

第1話は、捕虜となったルシタニアの少年が通りがかったアルスラーンを人質に奴隷商から逃げ出す物語。

 

アルスラーン

「財を沢山もつものは奴隷(ゴラーム)も沢山持つことが出来る。奴隷の多さはこの国が豊かな証拠だ」

ルシタニア少年兵

「我らがイアルダボード神は人を平等に扱う!だが貴様らはどうだ!?」

「人の下に置くあの奴隷制度は何だ!?イアルダボード神はそのようなことは許さない!」

「人は皆平等だ!!」

 

逃走の最中、豊かなパルスで育ち奴隷を当然の存在と認識しているお人よしのアルスラーンと、ルシタニアの少年兵と間で価値観の衝突が起こる。

 

アルスラーン

「ダリューン!待て!!」

 

最終的には、アルスラーンを人質に城外まで逃げた少年兵。ダリューンの弓が、逃走する彼を捕らえようとしたが、アルスラーンの助命により矢ははずれ、少年兵は去っていった。

 

◆パルスの繁栄と闇

アルスラーン

「殺してしまったのか…?」

奴隷商

「はい、暴れてどうにもなりませんので。ルシタニア人は獣と同じです。飼いならすことなど出来ませんよ」

 

騒動の後、異国の人間と触れ合ったことにより価値観の異なる人間との交流に興味を持ったアルスラーンは他のルシタニア捕虜との対話を試みるが、暴れてどうにもならなかったルシタニア兵は奴隷にされることなく殺されてしまっていた…。

 

悲しそうな表情を浮かべるアルスラーンを見て、君主としての何かを見出すダリューンは、アルスラーン即位のあかつきに登用してもらいた友人の存在を明かす。

 

ダリューンが自分が王になることを口にするも、アンドラゴラス三世の王位は揺るがないと信じるアルスラーン。しかし、これよりパルス歴320年。アルスラーンが14歳で初陣を迎えたとき、王都エクタバーナは炎と血煙に包まれることとなる。

 

第2話「アトロパテネの会戦」

◆アルスラーン初陣!

パルス歴320年。ルシタニアは、マルヤムを滅亡せしめパルスに侵入。アンドラゴラス三世が自ら軍を率いてアトロパテネにて侵略軍を迎え撃つ。

 

王太子アルスラーン14歳。初陣。

 

カーラーン

「ご心配めされるな此度の戦はアンドラゴラス陛下自らご出陣の上、大将軍ヴァフリーズ殿もおられます」

 

初陣で緊張を隠せないアルスラーン。それをなだめる万騎長カーラーン。アルスラーンは、カーラーンの言葉に納得しつつも、マルヤムが以前のように救援を求めずあっという間にルシタニアに敗れた事が気にかかっている。

 

アルスラーン

「アトロパテネの方から戻ってきたアズライールの羽が湿っている…」

 

アルスラーンを慕うキシュワードの鷹、アズライール。アルスラーンの寄り添ってきたアズライールの羽は晴天にも関わらず湿っていた…。

 

いつの間にか辺りに立ち込める濃霧。不安がるアルスラーンであったが、一般兵はおろかヴァフリーズすら気に止めてる様子はない。

 

アンドラゴラス三世

「汝の万騎長の任を解く!戦士と獅子狩人の称号を取り上げぬのがせめてもの情けと思え!」

 

そんな中、パルス軍本陣でトラブルが。地形と霧から敵のワナの存在を察知したダリューンは、退却を進言するもかつて国王が通報したナルサスや奴隷制にまで触れ、その怒りを買い。開戦直前に万騎長の任を解かれてしまう。

 

万騎長を降ろされてしまったダリューン。本陣での、国王のアルスラーンへの接し方について、伯父であるヴァフリーズに疑問符を投げると、思わせぶりなことを口に始めるヴァフリーズ。

 

ダリューンに、アルスラーン個人に忠誠を誓って欲しいと望むヴァフリーズの真意とは?

 

アンドラゴラス三世

「パルス歴代の諸王よ!聖賢王ジャムード!英雄王カイ・ホスロー!その他の王者の霊よ!わが軍をまもりたまえかし!!」

「突撃(ヤシャスィーン)!!」

 

いよいよ開戦。国王の号令と共に進軍を始めるパルス軍。しかし…

 

◆ルシタニアの罠!万騎長カーラーンの裏切り!

濃霧の先には巨大な崖が…。次々と落下するパルス騎兵。落下先には油がまかれれており、そこに火攻めをかけてくるルシタニア軍。

 

アルスラーン

「……誰か……」

 

パルス軍は大混乱。前線は完全に崩壊し、一人とり残されてしまったアルスラーン。

 

カーラーン

「おお…ここにおられましたかアルスラーン殿下」

 

混乱の最中に、霧の中からアルスラーンの名を呼ぶカーラーンの声が。救援と思ったアルスラーンであったが、カーラーンが率いていたのは何とルシタニア兵であった…。

 第三章「黒衣の騎士」

◆国王の敗走

 アンドラゴラス三世

「カーラーンめ断崖があるなど報告には無かったぞ裏切ったのであろうか…!」

 

動揺する国王と本陣。

 

ダリューン

「わかりました!伯父上、エクタバーナで再開しましょう」

 

ダリューンは、ヴァフリーズの命令でアルスラーン救出に向かう。

 

ヴァフリーズ

「王妃タハミーネ様の王都を敵の手にゆだねてもよろしいとおっしゃいますか!?」

アンドラゴス三世

「……!!……退却だ……」

 

危機的状況で、国王に退却を進言するヴァフリーズ。勇猛なアンドラゴラス三世はこれを拒むも、ヴァフリーズに王妃タハミーネの名前を出され渋々退却を承諾する。

 

ルシタニアスパイA

「カーラーン様へ報告を、それと戦場へ大声で撒き散らせ」

ルシタニアスパイB

「国王が逃げたぞ!!アンドラゴラス三世が逃げた!!」

 

しかし、本陣にもルシタニアのスパイが。退却命令を出す前に、国王が逃げたという流言を流されてしまう。

 

万騎長シャプール

「我らが命がけで戦っているのに我が軍を統率した国王がもうお逃げになるとは…」

万騎長グバード

「やめたやめた、もはやだれのために戦うというのだ。部下を捨てて逃げるような君主に捧げる命などないわ」

 

国王逃走の困惑は、一般兵だけでなく万騎長たちにまで拡がる。

 

 ◆アルスラーン救出

ダリューン

「裏切ったのかカーラーン!!」

 

アルスラーンの命を狙うカーラーン。そこに現れたのは、単機で無数の敵を退けてきたダリューン。

 

カーラーン

「待て!事情を知ればおぬしとて俺の行為を責めは……ぐおっ!!」

ダリューン

「逃げるか!裏切り者…!」

 

アルスラーンを救うため、カーラーンに挑むダリューン。同じ万騎長なれども、武力では圧倒的にダリューンが上。カーラーンはダリューンに事情を説明しよとするも、聞く耳を持たないダリューンに押し負け、アルスラーンを諦め去っていく…。

 

 ◆謎の銀仮面の男!追い詰められた国王は…!?

ヴァフリーズ

「王よ、お逃げくだされ!!ここはこの老骨が防ぎます!」

銀仮面卿

 「敗残の老いぼれが!出すぎた真似をするな!!」

 

場面変わって、敗走するアンドラゴラス三世。だが、逃げた先にはルシタニア兵が待ち構えていた。それらを従えていたのは謎の仮面の男。ヴァフリーズは国王を逃がそうとルシタニア軍に突っ込むも、仮面の男にあっさり切り殺されてしまう。

 

アンドラゴラス三世

「お前は…何者だ…」

銀仮面卿

「16年…この日が来るのを16年間待ち続けたぞ!アンドラゴラス!!」

 

なにやらアンドラゴラス三世と因縁がある仮面の男。仮面の男は、今度はその刃をアンドラゴラス三世に向ける。果たして国王の安否は…。

 

第四章「旧友との再会」

王太子の敗走、パルス軍の敗北。

ダリューン

「我が友ナルサスを頼りましょう」

アルスラーン

「聞いたことがある父上によって宮廷を追放されたと…」

 

退却するアルスラーンとダリューン。ダリューンは、危険な王都エクタバーナまでの道のりを一旦さけ、かつてアルスラーンに登用を進言した友人ナルサスを頼ることを提案する。

 

パルス兵

「パルスに栄光あれ…!」

 

ルシタニアの奇策を前にして完全敗北したパルス軍。しかし、勇猛果敢なパルス軍は最後まで戦い抜いた。

 

パルス歴320年10月16日、アトロパテネ平原においてパルス軍は5万3千の騎兵と7万4千の歩兵が戦死し、国軍総兵力の半数を失い、勝者となったルシタニア軍も騎兵歩兵合わせて5万以上の戦死者を出した…。

 

◆ナルサス登場!

戦場からなんとか逃げ延びた、アルスラーンとダリューンは一路ナルサスの邸宅を目指す。

 

アルスラーン

「ナルサスは絵が好きなのか?」

ダリューン

「まぁ…誰にでも欠点はあるものでして…」

 

ナルサスは、パルスに属するダイラムの旧領主。現在は、山荘にこもり異国の書を読み絵を描くといった隠居生活を送っている。ただし、その絵に問題が…。

 

エラム

「お久しぶりでございます!知らぬこととはいえ失礼いたしました」

 

ナルサスの家が近づいた二人を矢で出迎えたのは、ナルサスの従者エラム。両親の遺言で奴隷から自由民してくれたナルサスの世話をしている。

 

ダリューン

「ナルサス!俺だ!ダリューンだ!」

ナルサス

「名乗る必要はない騒々しいやつめ…お主の声は1ファルサングも先から聞えておったぞ」

 

ラストにナルサス登場。果たして、彼はアルスラーンに何をもたらすのか?

 

1巻巻末には、荒川作品ではおなじみのオマケ漫画がついてます!加えて、荒川&田中芳樹先生の貴重なインタビューも掲載!!

 

 

アルスラーン戦記(1) (講談社コミックス)